放送部からお伝えします
―夜7時―



あの事件のときのように星が瞬く夜。

ジャリッと音をたて、校門の前に現れた男がいた。


「……何で俺が……」


タケルは辺りを見回しながらケータイをポケットにしまい、歩きだした。

土足で下駄箱に入る。


タケルは目に入ってきたものを見て驚いた。


「んだよ、これ!?」


目に飛び込んできたのはあの写真。

見回す限り、その写真で埋めつくされていた。


わけが分からないタケルは、焦りながら次々と剥ぎ取る。



バンバンッ



「うわっ」


軽い銃声とともにいきなり飛んできたもの。


「クックックッ……」


かなめが撃ったBB弾だ。

最初はかなめも放送部室にいる予定だったが、ちょっとした嫌がらせでここに居る。


その様子を、部室で見てる二人がいる。


「あの慌てよう……」


「ビビり……」


竜也と梨衣子だ。

二人はテレビに映る映像を見て、ニヤついていた。









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