放送部からお伝えします
「ほら、行くわよ!」


川岸はタケルを立たせ、出ていった。


「あたし達も下行こっか」


梨衣子がそう言うと、4人は下駄箱に向かった。


「いや〜一件落着だね!」


竜也が伸びをしながら笑顔で言う。


「まだ……だよ……」


梨衣子が俯きながらゆっくりと言う。

3人は梨衣子を目を丸くして見た。


「なんで? あいつは……」


「あ、あれか!」


草太の言葉を遮ったかなめの言葉に、梨衣子は頷いた。


「何……?」


「病院で話してたんだけどさ……」


二人は竜也と草太が別のことをしている間の話を話し出す。


「川岸さん……竜也が生きてたこと知らなかったんじゃないの……?」


「え!?」


草太は気づいてなかったらしく、驚く。


「それに、一度もおかんとか呼んでない」


かなめが拗ねるように言う。









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