放送部からお伝えします
バタン



『それは違うよ』


いきなり隣で違う声がした。

横を見ると、黒いダッフルコート。

茶色っぽい髪。

白い肌。



――竜也だ。



『その少年は寝てただけで、ホントは生きてましたとさ。おしまい♪』


「グダグダ!!」


「この声だれ?」


「「「もしかして……」」」


放送を最初から聞いていた梨衣子の友達の沢子、草太の友達の紀之、かなめの担任のヤマは呟いた。



『どうも! 3年生はお久しぶり。後輩達ははじめまして! 金堂竜也です、よろしくー』


「うそ……!」


突然の出来事に学校中がザワザワし始める。



『あっ今気付いたから言うけど、放送部の廃部なし! 卒業するまで引退しません!』


「やったぁ、また聞ける!」


梨衣子が言ったとたん、ずっと放送を聞き続けていた人達は喜んだ。









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