放送部からお伝えします
「はぁ……」



月曜日。

あたしはピンク色の手帳を見ながら、ため息をついた。


「悩みごと?」


親友の沢子が、あたしの前の席に座る。


優しいなぁ……。


「ちょっとこれ見て……」


あたしはペラッと手帳を見せた。

もうすぐ月が終わりそうなのに真っ白。


「見事に予定ないね……」


沢子がア然とした顔をする。


その視線がいたいんだくどな……。



「彼氏作ってみたら……?」


沢子はあたしの顔色をうかがいながら、慎重に話している。


「彼氏……か。でも好きな人いないし……」


「付き合いたいって人いると思うよ?」


その言葉に驚いくと、沢子は少し薄笑いを浮かべる。


「何回か告白されたことあるんでしょ?」


「たしかにあるけど……さ。なんか恥ずかしいっていうか……」


あたしはポツリポツリと言葉を連ねていく。


「彼氏って一緒にいるものだし。いきなりっていうのもっ……」


「でも興味ないっていうんじゃなくてっ」







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