放送部からお伝えします
クラスの違うかなめがいるのはおかしい。


かなめはサッと人差し指をだした。



「①サボる途中、偶然見つけたから。

②面白そうだったから。

③仲間に入れてほしかったから。


さぁ、どれでしょう?」


ふざけながら答えるかなめに向かって、俺は不満げな顔を全面にだした。



「こっ答えは全部でしたっ♪ じゃあな!!」



今まで見たことない笑顔で下にしゃがみ込んだと思えば、いつの間にか消えていた。



あいつは……

ダークなんだか、ハッピーな子なんだか……。



十数年の付き合いだけど、今だによくわからない。




――これも知られたら、わかんなくていいとか言われそうだな。





――って、それはおいといて。


俺はまたジェスチャーをはじめた。






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