放送部からお伝えします
離れろよ!
あっ無理か……。
じゃ、俺が……。
俺はおもむろに手をとり出した。
かわら割りみたいにしようと思う。
我ながらアイディア、ナイス!!
――俺はできるっ。
でも顔に当たるかも……。
いやいや、俺がやらなければ、教師と生徒という禁断の……。
そーゆうわけにはいかない!
健全な学校生活を送るために!
俺はっ 行く!!
「やぁぁぁあぁ!!」
俺は怖くて目をつぶる。
「お前……、何してるんだ?」
真っ先に聞こえてきた声。
目を開けると、チョップの体制のままの俺を、みんなが注目している。
俺、やったんだ……。
俺の心は達成感に満ちた。
「何百面相してんの?」
梨衣子が俺のほっぺをつねる。
周りから見るより、すごく痛い。
こいつ、本気でやってる……!
「い、いちゃ、いちゃい!」
――俺が1番頑張ったのに……!