放送部からお伝えします
急に目が熱くなって、頬には一筋に水。



雨……?


降りそうもない天気だ。



汗?


今日はめずらしいくらい寒い。

冷たい風がよく吹いてくる。


お前のせいだって責めてるように。


――そう、俺のせいだ。




……涙か。



今になって、やっと水の正体がわかる。



「ニャーーン」


ガバッ


俺は、開いていた小説のページを顔に押しつける。


ねこなんかに泣き顔見られた。

最悪だ……。



気づけば、かなり涙を流していた。


悪ぃ、ヤマ。

感想文書けそうもねぇ。

もう小説ぬれすぎて、少しやぶれてる。






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