放送部からお伝えします
「だぁー。疲れた……」


その途中、いつものように草太がタオルで汗を拭いたまま、横から歩いてきた。


「あー。のど枯れたぁ」


それと合わせるかのように、かなめはもう片方の廊下から小走りでやってくる。


ちょうど3人がこの廊下、通称T字路を並んで歩く。


皆廊下を空けたり、教室から覗いたり、いろんな声を出す。

それにはもう慣れたんだけど。



「見て見て、放送部!」

「かなめ君、カッコイイ……」

「なんで白川さんはいつも綺麗なんだろう!?」

「草太今こっち見た!」

「さすがに3人揃うとキラキラしてるなぁ……」


聞き慣れているとはいえ、その言葉達はやっぱり心地が良い。

でもちょっと困ることがある。

それはギャラリーが多くて、時々2人と肩がぶつかってしまうこと。





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