放送部からお伝えします
あの日、暗くて正確には見えなかったけど。


……あの男達だ、絶対。



「ごめんっ! 今日寄りたいとこあるから帰ってもいい?」


「……うん。あんまり一人で悩んじゃダメだよ?」


沢子は眉をハの字にさせて、あたしを見つめる。


……あたし、知らないうちに沢子を心配させてた……。



「何を悩むってゆーのさ♪……ありがと」



バタバタ...



あたしは袋とカバンを持って走った。


心配してくれてたことは、すごく嬉しい。


……なんて、言える状況じゃないけど。



本当にありがとう。



空がもう夕焼けに変わっているころ。

あたしが不安になったらいつも行っているところ。




……三代公園。






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