放送部からお伝えします
「でも、ママ達も大変だっただろうね! 4人一気にプレゼント渡さなきゃいけなくて」



クリスマスもお正月も誕生日がバラバラでも。

4人とパパママ達集まって。

ただの色違いのプレゼントだったから、誰かが先にもらわないように、箱開けるのも一斉に開けなきゃいけなかった。



「今でもそうなんだよ? ……一個、プレゼント減っちゃったけど……」



グスッ



ヤバイ……、泣けてきちゃった……。



「……なんで竜也の色、白じゃなかったんだろ? あたしはぴったりと思ったのに」


「……この菊も、竜也みたいだなって思った。」



それは死んじゃったからじゃなくて。


「花びらが包み込んでくれそうで……、ほら、白いし」


「……天使の羽みたいだなって思ったの」


それに、花言葉は“潔白”。


……竜也は、その通りの人だったから。



あたしも、そんな竜也に惹かれていって……、憧れでもあった。

ずっと隣にいたいと思った。



もう一つの花言葉は“真実”。


「竜也……。真実を話せないあたしは、隣にいる資格ないのかな……?」



だから神様は、あたしから竜也を奪ったの……?







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