放送部からお伝えします
「〜〜、もうやっちまったし、仕方ねぇよな!」


かなめはいち早く開き直り、少し乱れた服を直した。



「そうだ、今日記念日にしよ!」


あたしの突然の発言に、3人とも目を見開いていた。


「なんの……?」


「う〜ん、イタズラの?」


「意味わかんないんだけど……」


竜也が首を傾げて、草太は困り果てた顔で聞く。



「とーにーかーく! 今日、5月21日はあたし達4人の記念日とします!」


あたしは右手の人差し指を、空に小さく突き出した。


「あっそうだ、はい!」


あたしは首にかけていたバッグから、4枚のシートを出した。


「何それ?」


竜也はあたしに一歩近付き、シートを覗き込んだ。


「シールだよ。これをカレンダーに貼ってね!」


あたしは自分にピンクの桜のシール、かなめには青色の星、竜也には緑の葉っぱのシールが貼ってあるシートを渡した。








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