5億で買われた女。




部屋に戻ろうとしたら
神代さんの部屋から光が
漏れていた。

あれ?寝てないのかな?


開けてみると神代さんが
黙々とパソコンと資料と
睨めっこ。意外。


「あの?」

「うわっ!…なんだ姫か」

相当驚いたみたい
何か可愛らしい

「まだ仕事してるんですか?」

「ああ。社長だからって
手を抜いたら社員に失礼だろ」

「ふーん」

えらいじゃん

「なに?姫は俺に襲われたくて
ここにきたの?」

「ちっ違います!」


段々わたしの方に歩み寄る
神代さん。

「姫」

名前を呼ばれたかと思ったら
わたしは神代さんの腕のなか


え?



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