5億で買われた女。




ちゅっ ちゅっ ちゅっ


ん?唇が暖かい。


わたしは目を開けた

「ぎゃっ!」

そこにはドアップの海里の顔

「色気のねぇ声」

「そりゃ出るでしょ!
目開けたら目の前に顔あるんだよ?」

「俺は目の前に姫の顔があったら
幸せだけどな」

なんでそう恥ずかしい台詞
をサラッと言っちゃうかな

てかSなの!?この男は!?
態度若干変わってない!?

「ちなみに俺隠してたけど
S入ってるから」

「はい!?」



海里は不適な笑みを浮かべ



「こんな俺は嫌い?」




だって。



そんなの…

決まってるよ…





< 29 / 36 >

この作品をシェア

pagetop