お腹が空きました。
「頑張ったのにー。」
「頑張りは認めてやろう。」
クスクスと杉崎は笑い、紗耶の足首に手を滑らせる。
「お前、足ちっさいな。」
ビクッと紗耶は身体を震わせた。
杉崎の手のひらが、紗耶のふくらはぎ、太ももと、ゆっくり撫で上げる。
肌を翔ける電流に、紗耶はうつ伏せのまま身動き一つせず、心臓だけを早まらせた。
「…標準だと思いますけど。…っ、」
「俺からしたら、充分小さい。」
「……っ」
スルリとTシャツの中に潜入してくる大胆かつ大きな手に、紗耶は甘く眉を寄せながら後ろを振り返る。
そこには瞳を欲に光らせて紗耶の背中に覆いかぶさろうとする杉崎がいた。
首だけで振り返る紗耶に熱いキスを落とし、杉崎はゆっくりとブラのホックを片手で外す。
「…っ、…っっ」
フッと軽くなった締め付けの隙間に、スルリと我が物顏で入って来た両手がそれはそれは無邪気に、好き放題遊び始めた。
紗耶はその刺激に背中を反らせながら無理がある態勢で激しいキスを受け入れる。
「…っ」
「…はっ、、…もう、あれから連絡ないか?」
「…っ、…え?」
痺れて来た脳みそがやっとの事言葉の意味を吟味した。