お腹が空きました。







曇ってるな…。

定時が近くなり、若干ふらふらしながら紗耶は窓ガラスの外を見る。

最近この時間になるとぼんやりしてしまって困る。

あんまりお腹が空くので、ご飯の量を少し増やしてもこれだ。

紗耶は自分の燃費の悪さを呪いながら資料を取りに席を立った。



……グラッ


「(…っ、、と、あぶな…)」


一瞬ぐらついた足元に力を入れ直す。


「(…大丈夫、大丈夫。)」


杉崎のカツで気合いを入れ直したのだ。


大丈夫、仕事はこなせてる。


大丈夫。











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