お腹が空きました。
「そんなに…、好きだったんだな。」
「え」
紗耶はパッと顔を上げた。
なんだかシリアスモード全開の杉崎に、紗耶は目を丸くする。
「その、…残念だったな。まあ、あれだ。お前もまだまだ若いし、これからだ。」
眉間に皺を作ってそっぽを向きつつも、言葉を選んで杉崎がぼそりと喋る。
…。
こ、
これは…
慰めてくれているのだろうか。
紗耶はきょとんとそっぽを向く狼さんを見つめた。
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