お腹が空きました。


午前中、まだかまだか甘いものはまだかとひたすら待ち焦がれ、


午後、もうそろそろ耐えきれなくなり「(おやつくれ…!)」みたいなアイコンタクトをとろうと試みたがしれっと無視され。


…くそう、なんなんだ。


紗耶の別腹はそろそろ限界を迎えていた。















「杉崎さん、確認お願いします。」


「ああ。」


“会社の顔”をした若き上司に紗耶は資料を手渡した。


何気なく帰って行く紗耶の後ろ姿をチラリとみて杉崎は書類に目を通す。


「…んあ?」


なんじゃこら。


杉崎は、書類に挟まれたメモ用紙に眉をひそめた。







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