お腹が空きました。


今思えば彼の普段の仕事への姿勢も。


口は少し乱暴だけど、時々、ほんの一瞬、優しい目をしたり。


…。



「…意外過ぎるぞ鬼係長。」


杉崎が消えた部屋で紗耶はぽそっと呟いた。














「お前、もう帰れ。」

え、


ええー‼


ガシガシとバスタオルで頭を乱暴に拭きながら、杉崎がぶっきらぼうに投げかけた。

紗耶は顔面蒼白になりながら目を大きくする。


ショックを隠さない紗耶に杉崎は眉を潜めながらそっぽを向いた。


「な、なんだよ。別に心配しなくても車で送って「生キャラメルは...?!」


まさかここまで来て

お預けなんて事は避けたい。


断じて避けたい‼


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