見えない、闇の果て【短編】



初めは、私が悪い、
神様が罰を与えてるんだ、
そう思って
ひたすら 耐えてきた。

でも、
私だって、なんで真希を
こんなにするほど
「いじめ」続けたか、
わからない。

<真希>は佳奈だって
わかってる。
わかるよ、あの激しさ。
「憎しみのかたまり」
みたいな、<真希>の姿。



私だって、辛かった。
今は、もっと辛い。

なんで、なんでっ……。

「いやあああっ!!!」

私は叫んだ。
佳奈の両親が来ても、
声が枯れても、
ひたすら、叫び続けた。



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