見えない、闇の果て【短編】



…あれ?

がばっ。 ばっ。

「…戻ってる」
感覚で、わかった。

体はもう痛くない。
それどころか、
妙に気持ちは
落ち着いていた。

でも、息は切れているし
汗はにじんでいる。
不思議な感覚だった。



「はあっはあっはあっ…」

私の頭の中は
支配されていた。

「もう、いやだ…」
その言葉に。



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