恋……スル?-菅野 聡 編-
うちの鬼専務
カフェを出てから車道を横切り、職場に続いている道を走った。
(今あそこの角を曲がった?
いや、こっちの細い道に入ったのかな)
人通りは少ないものの、車の通りは多くて何台か横切って行った車のせいで、聡と思しき人物は見逃してしまった。
(あぁん、もぉ!)
何度も左右を見渡しては、聡の行った方を探る。
早くしないと、完全に見失っちゃう!
そもそも聡とは淡泊な付き合いを3ヵ月しかしなかった仲だ。
お互いの家までは行った事なんてない。
ケータイの番号はずっと登録してるけど、どこに行けば会えるとかわからないの。
今になってわざわざ電話する事はできないけど、たまたま…そう、たまたま再会すれば、また私たち…………
ピリリリリ…
ピリリリリ…
「!!」
と、その時。
持っていたバッグから、ケータイが鳴り出した。
(今あそこの角を曲がった?
いや、こっちの細い道に入ったのかな)
人通りは少ないものの、車の通りは多くて何台か横切って行った車のせいで、聡と思しき人物は見逃してしまった。
(あぁん、もぉ!)
何度も左右を見渡しては、聡の行った方を探る。
早くしないと、完全に見失っちゃう!
そもそも聡とは淡泊な付き合いを3ヵ月しかしなかった仲だ。
お互いの家までは行った事なんてない。
ケータイの番号はずっと登録してるけど、どこに行けば会えるとかわからないの。
今になってわざわざ電話する事はできないけど、たまたま…そう、たまたま再会すれば、また私たち…………
ピリリリリ…
ピリリリリ…
「!!」
と、その時。
持っていたバッグから、ケータイが鳴り出した。