恋……スル?-菅野 聡 編-
「いっ…てぇ…」



「ご ごめんねっ
まさか倒れるほど引っ張っちゃってたと思わなくて………」



ベッドの上で手をついて身体を起こす聡に、私は覗き込むように顔を見上げた。


すると、倒れ込んだ際に飛んでいってしまったのだろう。
いつもかけているメガネは外れていて、よく見ると枕元の方にまで転がっていた。



「…………………っ」



て言うか、メガネを外した聡の顔…

もしかして、初めて見るかもしれない!


いや、そりゃある意味初めてで当たり前なんだろうけどさ。

だけど……………何か、雰囲気が違って見えるっ



「…あ、これメガネ!
ごめんね、本当に…っ」



私はすぐに転がってたメガネを拾って聡に手渡そうとした。



「…ぁっ」



だけど聡はメガネを受け取らず、メガネを持つ私の腕の方を掴んだのだ。

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