恋……スル?-菅野 聡 編-
「リュウジ、大丈夫?」



慌ててタオルを用意したのは朝陽くん。

でもそんなんじゃ、コーヒーのシミは取れないだろうな…。



「…わ 悪かったわね。
でもだって、あんたが変な事言うから…っ」



「何で変なんだよ。
俺、大真面目だったけど?
…んー。全然落ちないな」



ゴシゴシと、リュウジは朝陽くんから受け取ったタオルで服に付いたコーヒーのシミを拭くけど、案の定取れるハズもなく。

ボーダーのシャツに、茶色いドット柄のシミがしつこく残ってしまった。



「…ごめん。
クリーニング代、払うから…」



私はバッグを開けて、お財布を取り出そうとした。

いくら変な事言ってきたリュウジのせいって言っても、コーヒーをぶちかけたのは私だもんね…。←しかも口から


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