恋……スル?-菅野 聡 編-
「大丈夫?心晴ちゃん!
ほら、タオル」
すぐに朝陽くんが用意してくれたもう1つのタオルを受け取ると、私は落としたケータイを拾ってタオルで拭いた。
(メモリ…
特に、アドレス…っ!)
こぼれたコーヒーも気に止めず、私はケータイを開いた。
「………あれ…?」
だけどディスプレイは真っ黒で、ケータイは電源オフ状態になっている。
(やだ…冗談よしてよっ
唯一の連絡手段なんだよ…!)
電源ボタンを長押しして起動させようとしたのだけど、私の想いも虚しくケータイは全く反応しなかった。
「…大丈夫か?
まさかケータイ、イかれちまったのか?」
側で心配そうに声をかけてくれているリュウジの声なんて、今の私にはまともに届いていない。
だって、このメモリが消えちゃうって事は……
もう私、聡と連絡が取れないまま本当に終わってしまうって事――――――…?
ほら、タオル」
すぐに朝陽くんが用意してくれたもう1つのタオルを受け取ると、私は落としたケータイを拾ってタオルで拭いた。
(メモリ…
特に、アドレス…っ!)
こぼれたコーヒーも気に止めず、私はケータイを開いた。
「………あれ…?」
だけどディスプレイは真っ黒で、ケータイは電源オフ状態になっている。
(やだ…冗談よしてよっ
唯一の連絡手段なんだよ…!)
電源ボタンを長押しして起動させようとしたのだけど、私の想いも虚しくケータイは全く反応しなかった。
「…大丈夫か?
まさかケータイ、イかれちまったのか?」
側で心配そうに声をかけてくれているリュウジの声なんて、今の私にはまともに届いていない。
だって、このメモリが消えちゃうって事は……
もう私、聡と連絡が取れないまま本当に終わってしまうって事――――――…?