恋……スル?-菅野 聡 編-
「…ごめんね。
朝ご飯くらい本当は自分でしなきゃなのに、いつも朝陽くんとこに頼っちゃう。
でもね、それくらいちゃんとしなきゃって、思ってるんだ」



「心晴ちゃん…」



「大丈夫!仕事も大変だけど、自分の世話くらい自分でするんだから」



そしていつか、アイツと2人でモーニングコーヒーが飲めるって信じたいから…!




「…そっか。
ごめん、変な事言っちゃったね」



「ううん。
でも、どうしても余裕なかった時は頼って来ちゃうけど、その時はよろしくね」



「うん!
挽きたてのコーヒーを用意するよ」



「ありがとう。
…って、大変!専務に怒られちゃう!!
じゃあね、朝陽くんっ」



私は朝陽くんに手を振ると、カフェのドアを開けて職場へと走った。



…そしてこの時にはもう、朝陽くんはいつものワンコスマイルに戻っていた。




「いってらっしゃい、心晴ちゃん」












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