恋……スル?-菅野 聡 編-
「…梅津」
「は はいぃっ!」
つい過剰反応して、肩をビクンと震わせた。
朝から遅刻して雷だなんて。
ホント、私ってば情けなーい。
「お前のデザインしたペアリングを、今来店したお客様が喜んで受け取られたよ」
「…は…………」
てっきり雷が落ちるのかと思ってたのに、仕事の話をし始めたのでちょっと拍子抜けした。
「そのお客様はペアリングを所望して注文されたのだが、今は渡す相手が側にいないらしい」
「は はぁ…」
「だけどいつかきっと渡せる日を夢見て、それまで毎日リングを眺めて過ごすと商品を見つめながら仰っていたよ」
「そう…ですか…」
相手もいないのにペアリングを欲しがるなんて、どんなお客さんなんだか。
て言うか、なんでそんな事を専務はわざわざ私に言ってくるんだろう。
…ま、雷よりはマシだけどね。
「は はいぃっ!」
つい過剰反応して、肩をビクンと震わせた。
朝から遅刻して雷だなんて。
ホント、私ってば情けなーい。
「お前のデザインしたペアリングを、今来店したお客様が喜んで受け取られたよ」
「…は…………」
てっきり雷が落ちるのかと思ってたのに、仕事の話をし始めたのでちょっと拍子抜けした。
「そのお客様はペアリングを所望して注文されたのだが、今は渡す相手が側にいないらしい」
「は はぁ…」
「だけどいつかきっと渡せる日を夢見て、それまで毎日リングを眺めて過ごすと商品を見つめながら仰っていたよ」
「そう…ですか…」
相手もいないのにペアリングを欲しがるなんて、どんなお客さんなんだか。
て言うか、なんでそんな事を専務はわざわざ私に言ってくるんだろう。
…ま、雷よりはマシだけどね。