恋……スル?-菅野 聡 編-
寝坊しちゃったり朝余裕がない時には、職場に行く途中にあるカフェでコーヒーをしていく事が多い私。



「何にも口にしていないまま出ちゃったし、やっぱりコーヒー1杯くらい飲んで行こうかな」




ケータイの時計を確認すると、まぁ1杯くらいならと、私はそのカフェの入り口の方へと足を向けた。




朝のひんやりした空気に包まれて、ちょっぴり朝露に濡れたパンジーがいっぱいの店先。

欧風でオシャレな外装は、絶対女の子向き!


だけどだけど、ここのカフェが女の子たちにウケがいいのはそれだけじゃないの。



カランカランと音を立てながら木製の白いドアを開けると、もうそれだけでコーヒーの香りがほんのり鼻をくすぐる。



「いらっしゃいませー」



それからすぐに聞こえてくるのは、ここのカフェの看板ワンコ…じゃなかった、看板ウェイターの声だ。



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