恋……スル?-菅野 聡 編-
「…私もね、そうやって夢叶えたんだよ」
専門学校行ってる時から卒業した後もずっと、アトリエ relierで働きたかった。
何度も何度も専務にお願いした。
時にはヒドく冷たい言葉で門前払いくらった時もあった。
でも、諦めなかったから、今があるのよ!
「…ん、ありがと。
これで完っ全に、やる気取り戻した!」
「うん、そうこなきゃ!
じゃあこれも…」
私は、バッグの中にずっと入れてたアレを取り出した。
それは初めてリュウジと出会った日、マックを奢ってあげた時にリュウジがマックのナフキンに書いた連絡先だ。
「これももう、いらないね。
だって次にリュウジと会うのは、きっとメディアの中だろうから」
「…上手い事言ってくれるな。
そうだな、じゃあ次はブラウン管の向こうからだな」
「…リュウジ…。
今時、ブラウン管のテレビはないよ…」
「あ」
私とリュウジは、一緒に吹き出した。
しばらく大きな声で笑ったけど、もしかしたら私が一番、夜分の騒音公害になってたかもしれない。
専門学校行ってる時から卒業した後もずっと、アトリエ relierで働きたかった。
何度も何度も専務にお願いした。
時にはヒドく冷たい言葉で門前払いくらった時もあった。
でも、諦めなかったから、今があるのよ!
「…ん、ありがと。
これで完っ全に、やる気取り戻した!」
「うん、そうこなきゃ!
じゃあこれも…」
私は、バッグの中にずっと入れてたアレを取り出した。
それは初めてリュウジと出会った日、マックを奢ってあげた時にリュウジがマックのナフキンに書いた連絡先だ。
「これももう、いらないね。
だって次にリュウジと会うのは、きっとメディアの中だろうから」
「…上手い事言ってくれるな。
そうだな、じゃあ次はブラウン管の向こうからだな」
「…リュウジ…。
今時、ブラウン管のテレビはないよ…」
「あ」
私とリュウジは、一緒に吹き出した。
しばらく大きな声で笑ったけど、もしかしたら私が一番、夜分の騒音公害になってたかもしれない。