恋……スル?-菅野 聡 編-
忘れられない元彼
「…クシュン」
秋の夜の空気は冷たく、温めてもらったラザニアも多分冷めてきてるとこだろう。
「…冷えてきたな。
心晴ちゃん、家まで送って行こうか?」
あれから、まだしばらくリュウジと話をしていたんだけど。
いくら明日休みったって、いい加減早く帰らなきゃね。
「大丈夫だよ。うちもうすぐそこだから。
それに、送ってもらったらまたマック奢る羽目になっちゃうじゃん」
「何だ、バレたか」
「んもぉっ
…あ、そうだ」
すぐそこに自販機あるし、何かあったかい飲み物でも買おう。
それで、リュウジともおしまい…。
「ね、何がいい?
ココアとかコーヒーとか、紅茶もあるよ。
仕方ないから、1つ買ってあげる」