恋……スル?-菅野 聡 編-
「え…何で…?
どうして2つ……」
私はお財布の中の半券を取り出して、今拾ったばかりの半券と交互に見比べた。
ドキン…ドキン… と、私の胸がだんだんと大きく鳴り響いてきたのがわかる。
「同じタイトル…同じ日付…同じ映画館…っ」
席だって、私が持ってる半券と隣同士の番号。
いつの間にか、ゾワゾワと鳥肌さえも立ってきた。
まさか…まさかこのもう1つの半券…っ
「ねっ、リュウジ!
リュウジはいつからここにいた?」
「は?
こ 今度はどうしたんだよ心晴ちゃん?」
「この自販機で何か買って行った人、覚えてる?
えぇっと、メガネかけてて前髪長くって、いかにも草食系な男で…っ」
コレを落としたのが今日とは限らない。
あるいは、違う所で落ちたものが風に乗ってここに辿り着いただけかも。
でも、これが私と聡が最後に見た映画の半券には間違いない!
そしてこれを落としたのも、聡しかいないんだから!!
どうして2つ……」
私はお財布の中の半券を取り出して、今拾ったばかりの半券と交互に見比べた。
ドキン…ドキン… と、私の胸がだんだんと大きく鳴り響いてきたのがわかる。
「同じタイトル…同じ日付…同じ映画館…っ」
席だって、私が持ってる半券と隣同士の番号。
いつの間にか、ゾワゾワと鳥肌さえも立ってきた。
まさか…まさかこのもう1つの半券…っ
「ねっ、リュウジ!
リュウジはいつからここにいた?」
「は?
こ 今度はどうしたんだよ心晴ちゃん?」
「この自販機で何か買って行った人、覚えてる?
えぇっと、メガネかけてて前髪長くって、いかにも草食系な男で…っ」
コレを落としたのが今日とは限らない。
あるいは、違う所で落ちたものが風に乗ってここに辿り着いただけかも。
でも、これが私と聡が最後に見た映画の半券には間違いない!
そしてこれを落としたのも、聡しかいないんだから!!