恋……スル?-菅野 聡 編-
私はバッグからお財布を探すと、ゴミ同然と思っていたあの映画の半券を取り出した。
「――それ!
…梅津さん、拾ってくれてたんだ。
…え、2枚?」
私の手には、ずっと1年間お財布に入れていた半券と、さっきここで拾った半券の2枚ある。
1枚は私の分、もう1枚は…聡の分。
「聡との思い出を残していたくて、ずっと大切に持っていたの。
何度も捨てようと思ってたのに、捨てられなくて…っ」
未練がましい女だと思われるだろうか。
でもだって!
これが唯一私と聡の関係を示すものだったから…っ!
「…僕も、同じだよ。
次の約束をするまではと思って、ずっと持っていた。
そうしたら、いつの間にか1年だ」
「だったら!
だったらどうして連絡くれなかったのよ!?
私…ずっと待ってて…っ」
まさか、聡も私と同じ気持ちでいたなんて!
でもそれが本当なら、どうして1年も何の連絡もくれなかったのよ!!
「――それ!
…梅津さん、拾ってくれてたんだ。
…え、2枚?」
私の手には、ずっと1年間お財布に入れていた半券と、さっきここで拾った半券の2枚ある。
1枚は私の分、もう1枚は…聡の分。
「聡との思い出を残していたくて、ずっと大切に持っていたの。
何度も捨てようと思ってたのに、捨てられなくて…っ」
未練がましい女だと思われるだろうか。
でもだって!
これが唯一私と聡の関係を示すものだったから…っ!
「…僕も、同じだよ。
次の約束をするまではと思って、ずっと持っていた。
そうしたら、いつの間にか1年だ」
「だったら!
だったらどうして連絡くれなかったのよ!?
私…ずっと待ってて…っ」
まさか、聡も私と同じ気持ちでいたなんて!
でもそれが本当なら、どうして1年も何の連絡もくれなかったのよ!!