真実の目
【ジリリリリジリリ】朝、6時30分目覚まし時計が悲鳴をあげる。深い眠りの中で愉しげな夢を見ていた私はその悲鳴に苛立ちを覚える。 あと少し、あと少しで、、、夢が叶おうとしていたのに直前で起こされたわけだ【ジリリリリジリリ】そういうことを知ってか知らずか目覚まし時計はまるで私を嘲笑うかのように大袈裟に悲鳴を上げているように聞こえる、【ジリリリリ、ジ】私は目覚まし時計の悲鳴を止めるボタンを力任せに押した。やっとその音は耳へと届かなくなった、あと少しあと少しで夢が叶ったのに、もちろんそれは夢の中であり目覚ましをセットしたのは自分なのだが、
あと少し、あと少しだった、、、
あと少し、あと少しだった、、、