†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「……ねぇ、廉」
「ん?お。起きたのか」
ここは廉のベッドの上。
終わった後、廉はあたしをベッドまで運んでくれた。
「うん…それよりね、聞きたいことあるの」
「なんだ?」
廉はあたしの髪を優しく撫でる。
「美智瑠さんのことなんだけど……」
「あー……」
廉は顔を歪ませた。
でも、あたしは一歩も引く気はなかった。
「教えて。美智瑠さん……どうしてあんなにふっ切れてないの?」
あたしはハッキリとした口調で言った。