†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ

廉は緊張で固まってしまうあたしを、少しずつ…少しずつ、ほぐしていった。




そして、やっと彼と一つになった。




「樹里、辛くないか？」




「う、ん…。平気……」




繋がった所が、どうしようもなく熱い。




馴染むまでそのまま動かず、こめかみや額に優しくキスをくれる廉。




こういう所も、大好き。




“愛されてる”って、実感できるから……。




「廉……」




「あぁ、分かった」




もどかしくなって、彼を求める。




廉はゆっくりと動き出す。




あたしに覆い被さる大きな体。




厚い胸板に、広い背中。




そして程よく筋肉の付いた腕が、あたしを翻弄して……。




「ん…っ…は、ぁ……」




「樹里……」




ぎゅっと絡み合う手。




彼の大きな手は、いつもあたしを安心させる。




「れ、ん……もっと…」




「じ……」




「お願い。あたしを…壊して……」