†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ

「好き……」




あたしは小さく呟いた。




あたしの愛する人。




お願い、離れないで……。




「樹里……」




廉は寝ぼけているのか、あたしを強く抱き締めて名前を呼んだ。




「廉……」




お願い。




お願いです、神様。




これからも、この人の傍にいさせて下さい……。




あたしは強くそう願い、彼の腕の中で眠りについたーー…。



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