†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
あたしも服を着て寝室を出ると、廉は朝食の用意をしていた。
「廉、手伝うよ」
「おっ、サンキュ。じゃあこの野菜切ってくれ」
あたしは廉の隣に立つと、言われた野菜を切り始める。
幸せだな、あたし…。
「廉、何作ってるの?」
「ん?鮭焼いて、味噌汁でも作ろうかと思ってな。まだけっこう時間あるだろ」
廉って本当に家庭的な人だと思う。
結婚したら、こんな風に一緒に朝ご飯作ったりできるのかな。
「樹里」
「ん?」
あたしは顔を上げ、彼を見た。
すると。
「ん……」
優しくキスされて、声が漏れる。
「ふっ、エロい顔」
「も、もうっ////!」
あたしは照れ臭くて、料理に集中した。