†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「廉はあなたとは終わったと言っています。いつまでも未練がましいことしないで下さい。こっちだって迷惑なんです」
「……っ…!うるさいのよっ……!!」
ーーバキッ!!
「いっ……」
「生意気な口叩いてんじゃないわよ。あんたなんかに何が分かるって言うのよ」
ヒールで頬を蹴られ、ジンジンと痛む。
美智瑠さんはニヒルな笑みを浮かべると、後ろにいた5人の男に目配せした。
「まぁいいわ…ここからが本番よ。二度と廉に顔向け出来ないようにしてあげるわ」
美智瑠さんが顎であたしを指すと、男達があたしを床に組み敷いた。
「イヤッ…!!なにする……っ」
「ヤっちゃっていいわよ」
美智瑠さんの言葉を合図に、男達が服を脱ぎ始める。
「やだっ……れ、ん……廉っ……!!」
「廉は来ないわよ。無駄な悪足掻きはよしなさい」
ビリッ!と音を立てて、ブラウスが引き裂かれる。
「イヤァァァ!!!」
倉庫にあたしの悲鳴が響き渡った、その時。
ーーガシャーン!!
窓ガラスが割れる音がし、全員一斉にそちらを見る。
だ、誰……!?