†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
お前、誰?


廉が目を覚まさないまま、3日が経った。




あたしはその期間、生きた心地がしなかった。




廉がこんな怪我をする必要なかった。




廉は、あたしを守ったせいで……。



















「ーーき…宮崎!」




「えっ?あ、岡田くん…」




そっか、今仕事中で…書類作成してたんだっけ……。




あたしは岡田くんの困った顔を見て、ぼんやりとそう思った。




「宮崎。心配なのはすげぇ分かるよ。でも…アイツが目を覚ました時、そんな顔見せるのか?」




あたしは岡田くんに言われて、窓に映る自分を見る。




やつれてて、クマもすごい。




やだな、メイクで隠さなきゃ。



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