†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ


「そうだね。廉…びっくりしちゃうね」




あたしは力なく呟き、書類を書く手を速めた。




「宮崎には笑顔でいてほしい。雨宮も、そう願ってるはずだ」




岡田くんは書類を手に持つと、席を立った。




岡田くん…。




優しいね。




あたしは涙を堪え、ペンを走らせた。




ーープルルル…プルルル…




その時、あたしの携帯が鳴った。




ん?
嘘、病院…!?




あたしは携帯を手に取り、オフィスを出た。




「はい、宮崎です!」




『もしもし、東京警察病院です。こちらに入院しています雨宮廉警部補が先ほど、目を覚ましました』




廉が…!!




「ありがとうございます!すぐ行きます」




あたしはオフィスに飛んで行くと、桐島隊長が“行ってこい”と言ってくれた。



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