†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「んっ……廉…」
「樹里……樹里…」
熱いキスをされて、そのまま首筋にキスが移った。
「廉っ…ここ、病室……」
「いい。」
廉は首筋に吸い付くと、赤い花びらを首に残す。
「ん……」
甘い声を漏らすと、そのままベッドに押し倒された。
「やっ…誰か、来たら……」
「来ない。余計なこと考えるな」
廉は低く囁き、あたしに触れていく。
廉は、まだあたしを思い出していない。
なのに、こんなこと…間違ってるのかもしれない。
でも…今は、ただ彼を受け入れたい。
「あ…っ」
「樹里……っ」
ここが病室だということすら忘れて…。
ただ夢中で、彼と抱き合った……。