†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
廉はあたしの右肩を押さえて、少し突いた。
「あっ、やぁ…」
一番欲しかった所に彼が伝わって、声が漏れてしまう。
「樹里、愛してる…」
「んっ…」
奥を満たされて、彼の熱い体温が愛しくなる。
彼の背中に爪を立て、愛しい人の熱を感じる。
「泣くなよ、樹里…」
「……っ…だって…」
優しく抱き締められて、涙が溢れる。
好きな人と抱き合えるなんて、幸せじゃない。
「声、我慢できないかも…」
「じゃあ、塞いでやるよ」
そっと塞がれた唇に、体が熱くなる。