†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
ベッドに降ろされて、額にそっとキスをされる。
さっきよりも、優しくて労わるようなキス。
「樹里、可愛い」
「そんなこと、ないよ…」
なんだか廉の顔を見るのが恥ずかしくて、俯いてしまう。
「樹里、俺を見ろ」
「う、うん…」
ドキドキうるさい心臓を抑えて、廉の熱い瞳を見つめる。
「優しくするから」
「うん…」
そのままベッドに押し倒されて、廉の大きな体が覆い被さってくる。
「あっ…」
廉のシャツを着ていたので、すぐに彼の手があたしの体に触れられた。
脇腹をくすぐるように触れられて、思わず笑みが溢れる。
「んっ、くすぐったいよ…」
「くすぐったいのは、敏感な証拠だからな。すぐに気持ち良くなる」
廉は悪戯な笑みを浮かべて、あたしの首筋に顔を埋めた。