†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
ーー…
「ぁ…っ…れ、ん……っ」
「……っ…はぁ…っ」
さっきよりも長く、優しく愛撫されて…。
ようやく繋がる頃には、お互いに息が上がっていた。
「れ、ん…もぅ……」
「あぁ、分かった…」
限界が近付いて、シーツを握ろうとした手を強く握られる。
「愛してる、樹里…」
「あぁ…っ……」
より一層強く抱き締められ、最奥を突かれた。
こうして抱かれていると、変わらない廉の体温に安心する。
絶頂を迎えた直後、快楽に耐えられなくて涙が溢れた。
「樹里…」
涙を優しく拭う大きな手に、あたしはそっと触れる。
離れたくない。
廉と…。