†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「あぁっ!」
耐えられなくて、思わず彼の背中にしがみついてしまった。
ギシッと軋むソファが、二人分の重みを受け止めている。
「樹里、悪い…俺も、我慢できない」
「廉…」
グイッと体を抱き寄せられ、汗ばんだ肌がくっつく。
「ぁ……」
達したばかりの体を、更に追い詰められる。
あたしはただ、彼を受け止めたくて、必死に逞しい体にしがみついていた…。
「ん…」
目を覚ますと、彼のベッドにいた。
さっきと同じシチュエーションだ。
あたしはクスッと笑うと、立ち上がった。