†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
ブラを取り払われると、露わになる胸元を手で隠してしまう。
「大丈夫だ。こうしててやるから」
廉は大きな体で、あたしを包み込むように覆い被さる。
「恥ずかしい、よ…」
「でも、俺はお前に触れたい。こうして体温を感じていたい」
熱い肌に、あたしも息が荒くなる。
「れ、ん…好き…大好き」
「俺も好きだ、樹里…」
触れ合う所が、すべて熱い。
廉が好きすぎて、苦しいよ…。
「んっ……もっと…」
「樹里っ…!」
熱くなった体を、痛いくらいに抱き締められる。
あたしは瞳から涙が流れるのを感じながら、彼を抱き締めた。