†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「廉、美智瑠さんと、会うの…?」
あたしは彼の筋肉質な胸に顔を埋めて、そう言った。
「……あぁ。じゃなきゃ埒があかないしな」
廉はあたしを抱き留めたまま話す。
「でも…もし何かあったら……」
「大丈夫だ。俺は警察官だぞ?そう簡単に殺られるかよ」
廉はクスクスと笑い、あたしのおでこにキスをした。
「………」
あたしは無言のまま、彼の背中に腕を回す。
「樹里?」
「廉、本当に気を付けてね。あたし心配で……」
廉はあたしの体を離すと、頬を優しく包んだ。
「安心しろ。俺はお前を置いて死んだりしない」
「れ、ん…」
そのままキスをされて、彼と密着する。
「廉、大好き…」
「俺も好きだ、樹里」
目線が絡み合うと、廉は耳元で「ベッド行こう」と呟く。
あたしは彼の胸で頷く。
もっと廉が欲しい…。