†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「健太、分かったから離して……」
「さっきの言葉、撤回するまで離さない」
佐々倉先輩はなかなか彼女を離そうとはしない。
でも、月島先輩……嬉しそう。
そして、佐々倉先輩は月島先輩に熱くキスを落とした。
ギャラリーから“きゃーっ!”と声が上がる。
凄い…。
人前で、あんなこと……。
「やべぇな、あの二人。こっちまでそそられる」
「や、やだっ////何言って……」
廉の変態発言に、顔が赤くなるあたし。
「でも、なんか羨ましいな」
「何がだよ?」
「あの二人が。」
月島先輩と佐々倉先輩って、かなりのお似合いだと思う。
「なんだよ、あんな風に人前でキスしてほしのか?」
「ち、ちがっ////!」
「お望みとあらば……断れねぇな」
グッとあたしの後頭部を掴む廉。
もう!
すぐにこういうことするんだから!