†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「れ、廉!あたしお腹空いたって言ったじゃん!ほら、ご飯行こ!」
「チェッ。何だよ、つまんねーな」
つ、つまらない!?
「まぁいいか。飯、何にする?」
警視庁から出ると、駐車場に向かう。
「んー…。じゃあ定食屋さんとかは?」
「お、いいな。駅前に美味い店があるんだ。行ってみるか?」
「うん。そーしよ!」
行き先が決まり、あたしと廉は目的地まで車で移動する。
「廉、何食べたい?」
「今日はトンカツって気分だな」
「トンカツかー。ボリューム満点だね!」
そう言うと、廉はむにっとあたしの頬をつねってきた。