†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
しばらく待つと、注文した定食が運ばれてきた。
「おっ、めっちゃ美味そう♪」
「そうねー。早く食べよ!」
あたし達はさっそく箸をつける。
ちなみに廉のご飯は大盛り。
廉って筋肉質で、体も大きいから結構食べるんだよね。
あたしはそんな彼が大好き。
「うわっ!このトンカツ、マジ美味い!」
「サンマもすっごく美味しい!」
目の前の廉はあっという間に、大盛りのそれを片付けていく。
あたしは廉の食べっぷりに微笑ましくなった。
「なんだよ、樹里。俺の顔になんか付いてるか?」
視線を感じたのか、廉は不思議そうにあたしを見てきた。
「えっ?ううん、何もない」
あたしは視線を廉から外し、目の前のサンマ定食を口に運ぶ。