†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「やっ……廉、誰か来ちゃう…」
「誰も来ねぇよ。ほら、集中しろって」
「んっ……」
彼の車でマンションまで来て、エレベーターに乗った瞬間……いきなり唇を塞がれた。
途中でエレベーターが止まっちゃったら…なんて頭の片隅で考えてても、彼の熱いキスによって消されていく……。
「んっ……あ…」
唇を食べ尽くすように、重なる唇。
たまに噛まれたり、吸われたりして、体がピクッと反応する。
「……樹里」
「廉っ……」
やっと離れた唇に、あたしは力をなくして彼の背中にしがみついた。